町へ出ず書を読もうとする人の読書「前」感想文

外出は避け家に居る今こそ読書をするぞッ。

直近購入した本の読書「前」感想文を書くのだ。

読書感想文のテンプレといえば、「読む前の私はバカでした」から始まるやつ、今回の本も読み終わったらそれ使うんでよろしくね。

もう読んでいるのもいくつかあるので、購入理由など記録。

 

木村泰司著『名画は嘘をつく』

最近は美術に触れる機会が多くなってきたのだけど、前知識が全く無いので鑑賞するにあたってどういう視点で見ればいいのかがわからない。自分の感性だけで見ようとするとたいてい「美しいなあ…」くらいしか出てこないので、知識で見られるようになろうというのが目的であります。ぱっと見で名画っていわれるものにやさしい解説が載っているので初心者の自分にはちょうどいい。

 

荒木飛呂彦著『荒木飛呂彦の漫画術』

面白いと聞いていて読みたかった本。書店の漫画やイラストコーナーで陳列されている本といえば、ほぼ描画の技術の話で一から漫画を作るにはまるで役に立たないと思っている(偏見)のでストーリーの組み立て方からアプローチしている本というのを読みたくなった。ジョジョ本編は2部が好き。

 

H・G・ウェルズ著『タイム・マシン

SF小説に触れてこなかったからいきなり長編SFに挑戦するのは勇気が要るので、まず比較的短編のSF小説として手に取った。古典的SF小説でもエンタメ性あり社会風刺あり個性的キャラクターありと今読んでも面白い本!図書館で一度読んでいたが、手元に置いてまた読みたくなったので購入。

 

小谷太郎著『知れば知るほど面白い 不思議な元素の世界』

 職務中に「イオン化傾向」なんて懐かしい響きのワードが出てきたので改めて意味を調べていくうちに、元素らの特徴を知って面白くなっていった。周期表に載っている全ての元素を解説している本。この世にある物質全てが周期表に載っている元素で構成されているとか不思議。私もあなたも大部分が酸素Oと水素H。

 

 

 以下は共通の目的があって購入した本。

人に話したり説明したり、日記やブログで文章を書くなどのアウトプットをする機会が増えたことで気付いたことがあって。うわっ、私のボキャブラリー無さすぎ…?ってとこ。でもこれボキャブラリーだけでなく文章の組み立て方や展開の仕方とかもわかってなくてこれは読書とアウトプットで練習しましょう。

もう一つの気づきが今回の目的に関することなんだけど、日本語でも英語でも、言語の成り立ちには「文化」「宗教」「哲学」「思想」といったキーワードが関わっていると予想したので、それが正しいのか調べようと思った。日本語で文章を書くときによく思うのが、英語の構文って情報を伝えるときに効果的なんじゃないかと思って。主語動詞があってから補足があとからちょいちょい付いてくるみたいな。

 

最所フミ著『日英語表現辞典』

和訳の難しい表現・英訳の難しい表現を網羅した文庫サイズの本。上の4つのキーワードにはほぼ関わっていないようなので積み本になる。言語の思想を調べるのに、英語学習のコーナーを見てもこういうものしか見つけられないということ、おぼえました。

 

 清水建二・すずきひろし著『英単語の語源図鑑』

英単語レベルでも漢字の熟語のように、意味を表す組み合わせというものが存在していて、それらの語源を網羅している。意味と関連付けて英単語を覚えられるので、意味を覚えてしまえば初めて見るような単語でも予想できるようにもなるとても便利な本。ただどうしてこういう組み合わせにするに至ったのかその思想についてはさすがに触れられてはいないようだ。正直英語を書く・話すができるようになりたいとは別段思っていない。

 

末永幸歩著『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』

『名画は嘘をつく』を読み、「知識で名画を見る」ということを覚えたが、現代アートに代表されるような技術や知識よりも「表現すること」に重きを置いている作品はどう鑑賞すればいいのか。これも思考に関する。自分は名画でも、これはどういう表現をしようと描かれたものなんだろうと思うタイプだから、鑑賞方法を知りたい。

 

中村圭志著『面白くて眠れなくなる宗教学』

人の歴史にはずっと宗教が関わってきたと認識している。それなら主要な宗教について知れば、その歴史が作ってきた文化が人々の思想に影響を与えていると思った。じゃあまずは主要な宗教を知るところから始めよう、という本。新興宗教やフィクションにおける宗教のイメージが知識のほとんどを占めているので実態を知ってギャップを埋めていこうと思う。宗教の歴史よりかは、思考や戒律、最終的に目指すところを知りたい。タイトルが誇張表現すぎて心配になる。

 

佐久間淳一著『本当にわかる言語学

まえがきに「言語を学ぶのは、言語を習得してペラペラ喋られるようになることが目的ではなく、人間が使う言語について仕組みを明らかにする」といったことが書かれていたので、知りたいのはこれだ!!と思いすぐ購入決断した本。ついでに「言語で思考が左右されるか」ということにも触れられていて、これは映画『メッセージ』で関連した内容があったがよくわからずモヤモヤしていたことだったので、読めば理解できるのかなと思った。

 

ジュリアン・バジーニ著『哲学の技法 世界の見方を変える思考の歴史』

超分厚い本。読むのに勇気が要るぞ。

世界の哲学を知ることで、歴史文化言語を構成するための前提となっている思考を明らかにすることができるという。予想していたことに対しての解答となっているようで、これが一番知りたかったことが書いてありそうな本!これを知ることで人間を知った気になりたい。

哲学っていうとロクなイメージを持っていなかったのだけど、今回は知りたいことがあったので哲学の書にお世話になろう。仲直りしよう。

 

 

こう見るとかなり人文系に偏っていて、本当に自分が興味ある分野はそっちだったんだと気づく……。

言語を使うようになったら、言語を使う人間の側に興味が湧いてきて、そいつらの思考をより深く知ろうとするなんてフィクションにおける地球外生命体みたいなことが実際に起きているんだ。

 

終わり